近隣トラブルに巻き込まれてツラい…
引っ越したいけど、持ち家だから無理…
賃貸でも持ち家でも、近隣住民は必ず存在しますよね。
住む前に近隣住民にどんな人がいるか分かればいいのですが、実際には入居前に隣人と話すことなんてないですし、もし話せたとしてもトラブルメーカーがどうかなんて判断できませんよね。
仲良く円満に過ごせれば幸せですが、現実には何かしらの近隣トラブルを抱えている人の割合は33.8%もあります。(SUUMO調べ)
子育て世帯と子なし世帯でトラブルの種類も変わってきますが、具体的にどんな近隣トラブルが多いのか、また、裁判沙汰にまでなった場合にお金はいくらかかるのか、ご説明していきます。
よくある近隣トラブルの対処法は?
近隣トラブルでよくある事例です。事例ごとに対処法も書いておきます。
騒音
近隣トラブルで一番多いのは「騒音トラブル」ですよね。実際の調査でもトラブル全体の半数が、「騒音」に悩まされています。
- 階上で子供が暴れる、騒ぐ
- ピアノの音がうるさい
- 真夜中のパーティ、大音量でテレビや音楽を付けている
私も経験がありますが、音というのは一度気になるとずっと気になってしまいますよね。特にうるさいわけではなく、一日に何回か決まった時間に「コンコンコン…」と5分くらいずっと音がしていたのを覚えています。騒音ではないですが、音ってどうしても耳に入ってしまうので気になりますよね。
他にも色々ありますが、実際には日中の生活音や子供の声などは、裁判所では規制ができません。
深夜の騒音などの場合は、まずマンションなどの管理会社に連絡し、間接的に苦痛を訴えましょう。
違法駐車
友人や親族が来客した場合などに、停める場所がなく家の前に停めてしまうケースも多いですね。実際に私も近隣住民の来客の車が邪魔で、自家用車が出せないとこが何回かよくありました。
どこの家の車か分かればいいのですが、分からない場合は困りますよね。私は一度警察に連絡をしてその違法駐車の車をどけてもらったことがあります。
違法駐車で減点されたこともあり、その車はそれ以降、我が家周辺に違法駐車はしなくなりました。やはり警察の力は強いのでどんどん頼りましょう。
土地の境界問題
フェンスや壁があっても、実際には土地の境界がどこまでか、というのはなかなか難しいですよね。
隣人が「境界が違う、はみ出している」と訴えてきた場合には、土地家屋調査士に依頼して土地測量をして貰い、境界確認書を作成しなければなりません。
この測量図を作ってもらうのには30万円程かかります。トラブルが深刻な場合には、30万円払う覚悟で解決に臨みましょう。
どの事例でも必ず第三者に相談していきましょう!
直接、トラブルメーカーに訴えても、逆に悪化したり、別の嫌がらせを受けてしまう可能性があります。必ず、管理会社や町内会など、少し力のある人の手を借りましょう!
弁護士の力を借りよう
実際にはもっとたくさんのトラブル例が存在します。「このご近所トラブルは警察?弁護士?」と悩むこともあると思われます。
まずはちゃんと「証拠集め」をしておくことをお勧めします。証拠がないと警察は相手にしてくれないからです。
証拠を残すのが難しければ、被害の記録をつけておくだけでも効果的です。
- 明かな器物損壊や不法侵入、傷害の場合には警察に連絡。
- 事実と違う噂話などの名誉毀損の場合はまず民生委員会や町内会に相談。
- 警察に相手にされず、町内会でも解決しない場合は弁護士に相談。
警察は民事不介入の原則があるので、証拠不十分で相手にされない場合があります。その時には、弁護士に「告訴状」を作成してもらい、警察に提出すれば刑事事件として捜査してもらえます。
この告訴状の作成には30万~40万円ほどかかります。「ちょっと高いな…」と感じる場合には、別の方法もあります。
トラブルの相手に「内容証明郵便で警告文」を送る方法です。これなら5万円程で作成してもらえます。相手との交渉までしてもらうと10万円程かかります。
大体がこの警告文でトラブルがなくなる場合が多いようですが、それでもダメなら調停や訴訟となります。
調停だと20万円以上、訴訟などの裁判となると30万~50万円程かかります。
さらに勝訴して慰謝料が受け取れる場合には慰謝料の10~15%を、迷惑行為をやめる約束を取り付けた場合には10万~20万円の報酬も支払わなければなりません。
裁判をするぐらいなら引っ越した方がいいです
上記のように弁護士に相談すると多額のお金がかかる上に、「トラブル相手が近隣に住み続ける」という事実は変えようがありませんよね。
せっかく勝訴しても、逆恨みされて、またいつ嫌がらせが始まるか…という恐怖と隣り合わせで暮らしていくのは精神的に苦痛ですし恐怖です。
持ち家だとしても、とっとと売却して住宅ローンを完済し、別の環境に引っ越すのが一番の解決策です。
ご参考になれば幸いです。